部下のことについて、「覇気がない」という表現は、「状態的解釈」である。これは総体的で抽象的で、どんな行動のことがわかりづらい。やはり、具体的な「行動的解釈」に直してみる必要がある。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第341回目となる。
【引用はじめ】
- 「覇気がない」とは、「状態的解釈」である。
- 「覇気がない」を、「行動的解釈」し直すと、「挨拶をする(ことが欠如)」「明るい表情をする(ことが欠如)」「発言する(ことが欠如)」「ゆっくり仕事をする」ことである。
- ただ「覇気がない」としか言えなかったときには、解決策としては「もっと覇気を持て」と精神論をぶつか、社外の厳しい研修に送り込むかくらいしか手はないように思えた。
- 状況を行動的にとらえれば、もう少し別の有効な解決策・改善策が考えられる。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.111
【引用おわり】
部下の「覇気がない」という「状態的解釈」を、「行動的解釈」で見直すと、手がかりが見えてくる。その手がかりにそった、改善策に取り組んで、問題の行動を一つずつ変える試みをしていくことだ。
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