部下に対して、「覇気がない」「活気がない」と個人攻撃しても、変わらない。それはなぜか。単なる状態を言っているにすぎず、具体的な行動が明確でないからである。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第339回目となる。
【引用はじめ】
- 覇気のない部下を変えるために、私たちは職場をどう変えればよいのでしょうか。
- まず問題を行動的に解釈しなければいけません。
- 「覇気がない」というのは状態であって行動ではありません。
- 状態を表す言葉は総体的かつ抽象的なので、そのままでは分析も変革もなかなかできません。
- 具体的な行動として問題を定義することから、解決の糸口が見えてきます。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.109~p.110
【引用おわり】
「覇気がない」とはどんな行動のことを表しているのだろうか。それを明確に定義してみることである。そこから問題の核心が分かってくる。私たちは、そうした抽象的な言葉で相手のことがみな分かったような気になってしまう。それでは、問題の解決にはいたらないことが多いのである。
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