外国人にとって、職場で働くとなると、明確な「ルール」がないと一生懸命に働けない。採用の段階で、昇格・昇給の条件の提示を求められる。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第335回目となる。
【引用はじめ】
- 昇進や昇格について、一般的な日本企業に勤める日本人は「がんばっていれば、そのうち職位も上がるだろう」的な漠然としたルールのもとで地道な努力をしていることが多い。
- 外国人は、採用時にたいてい聞かれるのが、「何をしたら昇進できますか?」「どれだけのことをすればいくらボーナスがもらえる仕組みですか?」という質問である。
- 日本人にしてみれば、なんてぶしつけなことを聞くのかと驚き呆れる。
- 彼らにしてみれば、新しい職場における「ルール」を聞いているにすぎない。
- 彼らは、育ち働いてきた環境に、明確な「ルール」があったためである。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.103~p.104
【引用おわり】
日本人にとって、初めから昇給や昇格のことを聞くなんてぶしつけなことだと考える。ところが、外国人はそれが当然のことだ。それが分からないで仕事するなんてできない。どこまで仕事すれば認めてもらえるのか、はっきりしなければがんばれないと思うのである。「ルール」の提示は、外国人にとって、大きな動機づけなのである。
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