部下が覇気がなく、上司に対して挨拶もきちんとしないのはなぜか。それを、行動分析的に把握してみるとどうなるか。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第344回目となる。
【引用はじめ】
- 行動分析学の基本 1. 「問題を行動的に解釈する」 2. 「現在の行動の原因となっている強化や消去や弱化を明らかにする」 3. 「行動を変えるための新しい強化/消去/弱化を計画し実行する」
- 挨拶しない理由を分析しましょう。
- この人が特に挨拶しないのは、上司に対してです。
- 同僚などに対しては、元気いっぱいというほどではないにせよ、きちんと挨拶しています。
- ですが上司に対しては、廊下などで出くわしても、できれば顔を合わせたくなかったとばかりに自分の存在感を消そうとします。
- 挨拶をしないのも、その一環です。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.113
【引用おわり】
上司がとても苦手で、その部下はできれば顔を合わせたくない。何かあったら、怒られるんじゃないかと思って、その部下は上司を避けてしまう。だから、ろくすっぼ挨拶もできなくなっている。仕事がうまくできないので、上司とは顔を合わせたくないのである。こんな状況がずっと続いているので、上司はその部下が挨拶もしないと怒っている。これをなんとかしないといけないとは思っているが、互いに仕事にかまけてそのままになってしまっている。
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