X社・Y社・Z社のそれぞれにおいて、マネジメントスタイルが異なっている。特に、Z社は部下の自主性が大事にされている。部下が工夫した仕事の取り組みが尊重される。そうした内容について、島宗リーダー本による第136回目の引用である。
【引用はじめ】
ノップニップの採掘に取り組む3つの企業では、それぞれ異なるマネジメントスタイルが採用されていました。X社では負の強化を使ったマネジメントが横行していました。命令や脅し、叱責が中心です。Y社ではX社のような脅しや叱責はほとんど見られませんでしたが、上司からの指示が多く、マニュアルが第一で、やるべきことをやるべきようにすることが求められました。Y社では主に正の強化によるマネジメントが採用されていたのです。
Z社では、仕事のやり方は社員に任せられていました。上司は、これまでの慣習とは違う仕事のやり方をしている社員がいても、理由を聞いてその試みを承認し、うまくいったときには一緒になって喜びました。自分に意見をしてくる社員の話もよく聞き、すぐに反対はせず、まずはやらせてみていました。
Z社も正の強化を中心にしたマネジメントスタイルを用いていましたが、Y社とは標的行動が異なっています。Z社ではイノベーションが強化されていたのです。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.73~p.75 )
【引用おわり】
Z社の仕事のしかたは叱責されないようとか、マニュアルどおりにやって満足するわけでない。より良い仕事のやり方がないか、常に考えて進める。改善によって、より効率的なやりかたを追求するのである。
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