行動問題についてしっかり原因も特定することなく、思いついたことをやってみて失敗することもある。解決にほど遠いことをやってしまったりする。そうした内容について、島宗リーダー本による第142回目の引用である。
【引用はじめ】
ポジィティブな行動マネジメントは正の強化を重視します。上司が部下の行動を強化するのにすぐに使える方法として、褒めたり、感謝するといった社会的承認は確かに便利な好子です。でも、褒めれば何でも解決するかと言えば、まさかそんなことはありません。
行動を褒めることで解決するのは、行動を褒められていないことが原因で生じている問題だけです。そういうケースもありますが、すべてではありません。
行動問題の原因を推定せずに、思いついた解決策を介入としてすぐに始めてしまうこうした過ちを、解決策飛びつきの罠と呼びます。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.80 )
【引用おわり】
物事というのは、褒めればうまくいくと誤解している。こうしたことで、うまくいけばいいのだが、かえって問題を大きくしてしまうことさえある。行動問題について原因は何か見定めて取り組むことだ。中途半端に思いつきで取り組むのは問題を複雑化させることにもなりかねない。
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