クリニックにおいて、採血検査の患者の取り違いをしてしまうミスがおきた。その解決のためにダブルチェックをするようにしたが、それでもミスがでた。そうした内容について、島宗リーダー本による第141回目の引用である。
【引用はじめ】
あるクリニックの採血室では、看護師がカルテを読み、医師が指示した採血に関する項目を確認します。そして伝票に検査項目を転記し、同時に検査項目に適した採血の容器を用意し、採血を行います。問題は転記ミスと容器の取り間違いでした。後日、採血結果が送られてきて、カルテと照合したときにミスが発覚し、患者さんに再検査をお願いする事態が少なからずあったのです。
看護主任は、この問題を解決するために、"ダブルチェック"を導入しました。ダブルチェックによって間違いを事前に発見したら、それをヒヤリハットとして記録し、それを報告した看護師を褒めました。
ダブルチェックを始めてから2か月間はミスを直前で発見することができました。ところが3か月目に入ると、ミスを見逃して、ミスが発生するようになってしまいました。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.79~p.80 )
【引用おわり】
採血検査で患者の取り違いをすることは、そのクリニックでは信頼を損なう大きな問題である。ダブルチェックするようにしてもミスがおきた。根本的な解決にいたらなかったということである。ミスの原因をしっかり把握してないからである。ミスの原因をとことん追求する必要がある。
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