2024年2月19日月曜日

島宗リーダー本147「経験や勘だけで解決策を実施していないか」

 行動の問題を経験や勘だけで解決しようとする例が多い。そのため、問題解決ができず、悩みを増やしたりするケースがある。そうした内容について、島宗リーダー本による第147回目の引用である。

【引用はじめ】

 ジェット機が着陸するときにランディングギアが出遅れたというパイロットからの報告を聞いて、なんとなくここに問題がありそうだからここのネジをしめておこうと勘で済ませる整備士はいません。

 血液検査やレントゲン・MRI検査などをせず、問診だけで内臓摘出手術をする医師もいません。

 ところが、こと行動を関しては、検査や診断結果の分析をせず、なんとなくとか、誰かがこれでうまくいくと言っていたからとか、前にうまくいったことがあったからという、経験や勘だけで、解決策を決め、実施してしまうことがよくあります。

 行動の科学や、それにもとづいた実践が残念ながらまだそれほど普及していないためです。

(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.83 )

【引用おわり】

 行動問題の原因をしっかり分析することもなく、単なる経験と勘に頼った対応では問題解決は難しい。多方面からのアプローチによる原因の推定を図る必要がある。単純に解決策に飛びつくことはリスクがあることを知るべきである。

0 件のコメント:

コメントを投稿