中田さんが、ほとんど話したことのない部下とも話できるようにするための練習をどのようにしたらいいか。まずは普段よく話する部下と、会話する練習から始めた。それが第一段階である。そうした内容について、島宗リーダー本による第155回目の引用である。
【引用はじめ】
シェイピングとは、標的行動に近い行動に関して、徐々に難易度を高めていき、最終的に標的行動ができるようにしていく方法です。
上司の中田さんにもシェイピングが導入されました。部下と適切な話ができるようにするためです。まず、いきなり部下の席で、まだ話したことがほとんどない部下に話しかけるのはハードルが高かったので、中田さんのオフィスで、普段から話をしている部下を相手に、簡単な質問をすることから始めました。中田さんがコーチの合図で声をかけ、挨拶し、簡単な質問をします。部下が「はい」か「いいえ」で答えられるような質問を標的にしました。
うまくできたら、中田さんが感謝の意を示します。コーチからOKサインが出て、これで1回の練習が終わります。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.88 )
【引用おわり】
中田さんは、部下との話ができるようにするため、まずそんなに抵抗なく話することができる部下を相手にすることから始めた。抵抗なくできることから始めて、自信をつけることが大事である。話し方のコツをつかむ練習をしたのである。こうやれば、他の部下にも同じような対応をすればよいのだから。
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