行動の問題を変えるには、心理学や研修で学んだ聞きかじりで対策を講じてもうまくいかないことが多い。現状を把握して、それに見合った解決策が必要である。そうした内容について、島宗リーダー本による第149回目の引用である。
【引用はじめ】
ポジィティブな行動マネジメントにおける介入は現状と解決策の随伴性のギャップを埋める手段として設計します。
心理学の罠にはまっていたら、上司の"自尊感情"を高めようとしたり、"社交性"を向上させようと、笑顔を作る練習や話しかける練習をさせてしまうかもしれません。でも、それだけでは随伴性は元のままです。研修の一時的な効果でしばらくは無理して部下に話しかけても、そのうち消去や弱化の随伴性が標的行動を減らしていくことになります。これが研修の罠です。
新しい行動を学習しても、職場の随伴性が変わらない限り、行動の変化は一時的なもので終わります。行動の変化を継続させるには、新しい行動が強化されるように随伴性を変えなくてはなりません。
そして随伴性さえ変えれば、行動は変わり、実行は継続されるのです。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.84~p.85 )
【引用おわり】
問題を抱えてそれに対処するには、ポジィティブな行動マネジメントによる介入がいい。現状の随伴性がどうなっているか明らかにするのだ。新たな随伴性を導入をしたら、行動がどのように変わるかを明らかにする。それによって、行動の問題を変えるのである。
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