自主性というのは、具体的な目標を達成するための手段である。自主性が発揮できるような随伴性がうまく設定されていないと、個人攻撃の罠におちいりかねない。そうした内容について、島宗リーダー本による第138回目の引用である。
【引用はじめ】
"自主性"や"イノベーション"という言葉は魅惑的です。自分から進んで仕事をする行動が多い職場は、業績も上がり、雰囲気もよく、働きがいもあると評価されます。チームの目標にすることは妥当である。
しかしながら、その一方で、"自主性"や"イノベーション"がお題目になってしまっている職場もあります。このような職場では、自分から進んですべきことと、すべきでないことが区別されていない場合が多い。
"自主性"という言葉が、達成すべき目標ではなく、目標が達成できないときに部下を責める口実に使われ、それでいて、目標を達成すべき具体的な対策は何もとられていないケースです。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.75~p.76 )
【引用おわり】
自主性やイノベーションが単なるお題目で終始してしまっている場合も多い。具体的な目標を達成するための手立てが不十分なままだからだ。自主的な行動を促す随伴性を設定できてなければならない。そうした随伴性がないのに、自主性がないと個人攻撃しても何も生みださない。
0 件のコメント:
コメントを投稿