上司は部下と話する時、ぎこちなくて、部下から十分情報を得ることができなかった。その上司はあらかじめ事前練習して、部下との話に臨んだ。それが功を奏する結果となった。そうした内容について、島宗リーダー本による第150回目の引用である。
【引用はじめ】
上司の田中さんの事例では、ロールプレイを用い、それまでのぎこちない話し方が、自然でなめらかになるまで練習しました。ぎこちないままで話しかけられては部下も戸惑い、その結果、田中さんの行動を弱化してしまうかもしれません。
話し方の練習はスキルの獲得のために行った介入ですが、「部下が戸惑う」という随伴性を変えるところにも目的があったことは知っておいて下さい。
田中さんが自らの専門知識を部下に伝えられるように、部下からの発話を増やす5W1H型の質問をするように練習したことも、田中さんの標的行動が部下との会話の中で自然に強化されるように随伴性を変えるための作戦です。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.86 )
【引用おわり】
部下と話をするにしても、ただ世間話をするわけでない。仕事を効率的に進められるように、部下への支援ができる内容を含むものにすることが目的である。そのためにも、上司は事前に話し方を練習してから、部下との話をするようにした。必要によっては、こうしたことも実行することは大事である。
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