リーダーの行動は、組織の業績に大きく影響する。
勤勉そうにしているからといって、必ずしも成果を生み出すことができないという問題がある。
そのことに関して、島宗理氏は、「忙しい人が評価される」問題を、次のように指摘する。
島宗理氏のリーダー論からの第15回目の紹介である。
【引用はじめ】
勤勉さは日本の宝です。
しかし、リーダーシップにとっては、思わぬ弊害になることもあります。
これまでやってきたことを、これまでやってきたからという理由だけで一生懸命続けていたり、上司に言われたことや会社の決まりを、そうだからというだけで続けていたり。
こうした働き方が成果を生んでいるうちは問題ない。
でも、過去にうまくいっていた行動が負の遺産となり、今では逆にコストとして残っている可能性があるのです。
その一つに忙しそうにしている人ほど評価されるという雰囲気や社風です。
これを行動の罠と言います。
たとえば、仕事を早く終えて、まだ上司や同僚が残っているのに帰宅することに後ろめたさを感じるようであれば、この罠にはまっている可能性が高い。
(島宗理著「リーダーのための行動分析学入門」p.49~p.50、2015年、日本実業出版社刊)
【引用おわり】
長時間勤務は必ずしも成果につながっていない。
非効率的な勤務態度が横行している。
それを職員に徹底してこそ、業績があがる組織になる。
リーダーとして、部下の職員にどのように効率的な職務のやり方を支援できるかを追求するのである。
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