行動を変えるのは、行動の直後の状況を変化させることにかかっている。
その状況の変化もどのような間隔で行うかによっても違ってくる。
それが強化スケジュールと呼ばれるものである。
その中で、変比率強化スケジュールというものがある。
このことについて、舞田本では次のように述べている。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で228回目となる。
【引用はじめ】
変比率強化スケジュール(VR)
変比率(Variable Ratio; VR)では、何回か行動すると好子が出現するものの、何回目の行動でそれが起こるかは一定していない。
あるときは1回目で好子が得られるかもしれないし、またあるときは20回目にしてやっと好子が得られるというときもある。
このスケジュールを使うと、非常に速いペースで行動がなされ、しかも強化後の休みもない。
一定の速いスピードでがんがんやるわけだ。
ギャンブルにはまるのはこのスケジュールで強化されるためだともいわれる。
ギャンブルはやらないことには当たらない。
しかし、何回目にあたるかはわからない。
VRで強化されるから、やめられずのめり込む。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.115、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
変比率強化スケジュールは、好子の出現が一定していない。
何回目に強化されるか分からないのである。
そのため、いつ強化されるか分からないこともあって、強化される行動が継続する。
休みしらずの行動となる。
ギャンブルなどは変比率強化スケジュールによる強化の典型である。
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