2020年8月10日月曜日

変比率強化スケジュール

 行動を変えるのは、行動の直後の状況を変化させることにかかっている。
 その状況の変化もどのような間隔で行うかによっても違ってくる。
 それが強化スケジュールと呼ばれるものである。
 その中で、変比率強化スケジュールというものがある。
 このことについて、舞田本では次のように述べている。 
 舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で228回目となる。

【引用はじめ】


 変比率強化スケジュール(VR)

 変比率(Variable Ratio; VR)では、何回か行動すると好子が出現するものの、何回目の行動でそれが起こるかは一定していない。
 あるときは1回目で好子が得られるかもしれないし、またあるときは20回目にしてやっと好子が得られるというときもある。
 このスケジュールを使うと、非常に速いペースで行動がなされ、しかも強化後の休みもない。
 一定の速いスピードでがんがんやるわけだ。
 ギャンブルにはまるのはこのスケジュールで強化されるためだともいわれる。
 ギャンブルはやらないことには当たらない。
 しかし、何回目にあたるかはわからない。
 VRで強化されるから、やめられずのめり込む。
 
 
 (舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.115、2008年、日本経済新聞出版社刊)
                     
【引用おわり】

 変比率強化スケジュールは、好子の出現が一定していない。
 何回目に強化されるか分からないのである。
 そのため、いつ強化されるか分からないこともあって、強化される行動が継続する。
 休みしらずの行動となる。
 ギャンブルなどは変比率強化スケジュールによる強化の典型である。

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