真面目で仕事熱心な部下が、十分な成果を上げることができない。
そうした場合は、一連の行動を課題分析することである。
どこにネックがあるかを課題分析によって見出すのである。
このことについて、舞田本では次のように述べている。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で239回目となる。
【引用はじめ】
例えば、部下の開発プロセスには、大きく六段階ある。
第一段階 企画 → 第二段階 デザイン → 第三段階 試作 → 第四段階 内部評価
→ 第五段階 キャリア・テスト → 第六段階 量産試作
部下は特に第五段階のキャリア・テストに問題を抱えていたことがわかった。
そこで、この第五段階を課題分析によって、さらに個々の行動にブレイダウンしていった。
第五段階 ① キャリアに試作品を渡す → ② キャリアの進捗を時々フォローして促す
→ ③ キャリアからの評価結果を聞く → ④ 試作品を手直しする
その結果、第五段階において、本来あるべき四つの行動のうち、部下には②の「キャリアへの進捗フォロー」行動が欠けることがわかった。
そのため、①から③へのつながりが途切れ、サイクルが間延びしまったり、時にはライバル企業に割って入られたりしていたのである。
課題がわかってしまえば、あとは強化あるのみだ。
実際、変えるべきターゲット行動が正確かつ具体的に特定できてしまえば、そこから先のことは技術論的には至極シンプルなのである。
だから行動マネジメントの実践家にとって実務上の最大のポイントの一つは、この課題分析にあるといってよい。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.134~p.136、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
一連の行動において、どこに問題があるか。課題分析することで発見できる。
問題がわかるまで細かく課題分析することである。
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