行動を変えるには、行動の直後の状況を変化させることが必要である。
その状況の変化もどのような間隔で行うかによっても違ってくる。
それが強化スケジュールと呼ばれるものである。
その中で、定時隔強化スケジュールというものがある。
このことについて、舞田本では次のように述べている。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で229回目となる。
【引用はじめ】
時隔強化スケジュールでは、時間間隔を基準にして強化が行われる。
定時隔(Fixed Interval; FI)g)強化スケジュールでは、前回の好子の出現から、一定時間が経過したあとの最初の行動の直後に、好子が出現する。
たとえばFI5分の強化スケジュールでは、前に好子が与えられてから5分たったあと、最初の行動の直後に次の好子が与えられる。
いったん好子が得られたら、5分たたない間はどれだけ行動しても好子は得られない。
このスケジュールを使うと、好子が出現すると、しばらく行動を休み、その後、行動を再開すると時間経過とともに行動のペースが速くなるという行動パターンが現れる。
たとえば会社や学校で終業時間が近づくにつれ、時計をちらちらと見る回数が多くなるのもFIで強化されるからだ。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.116、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
一定の時間の間隔によって、好子の出現があるのが定時隔強化スケジュールである。
上記の例のように5分経つと行動の直後に好子が出現する。
好子が出現してから、5分経った後の最初の行動が強化されるのである。
5分経たなければ好子は出現しない。
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