真面目で仕事熱心な部下が、十分な成果を上げられない。
時間がかかった割には、ごくありきたりの結果で終わっている。
あいつは要領が悪いんだみなされてしまう。
最終結果だけで判断されるためだ。
複雑な一連の行動をみてどこに問題があるか明らかにする必要がある。
そこに問題解決のヒントが潜んでいる。
このことについて、舞田本では次のように述べている。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で238回目となる。
【引用はじめ】
課題分析 いくつもの行動がつながって一連の行動になっている複雑な行動を、個々の構成要素に分けること
課題分析をする際には、行動の最終的な成果ではなく、途中のプロセスを見なくてはいけない。
つまり開発テーマが完成したかどうかではなく、開発にかかわる行動を一つひとつ見ていかなくてはならない。
最終的な成果だけを強化すればよいのなら、行動マネジメントは実に楽だ。
しかし、最終的な成果を強化してもあまり効果がなかったり最終的な成果が時間的・頻度的になかなか出てこなかったりする場合には、途中のプロセスを丹念に見ていく必要がある。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.134、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
課題分析によって、一連の行動のプロセスを明らかにする。
そうすれば、途中問題になっているところが明確になる。
その部分を強化すべきか、弱化すべきか手立てがわかってくるのだ。
複雑でさまざまなプロセスで成り立っている行動も単純化・分節化することで行動的アプローチがより容易になる。
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