行動の時系列にそって、行動の原因を探ろうとするのがABC分析のやり方である。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第40回目である。
【引用はじめ】
行動の前後を見た一連の流れを分析するのが、ABC分析です。ABC分析をした結果、どうしてこのような行動が起きているかの原因を見つけやすくなります。
そして、分析を行うと、どこに原因があって、行動が起きずにいるか、ということが分かりやすくなってきます。
例えば、同僚の「余計なことをしないで」という発言が嫌子であって、それが「手伝う」という行動の直後に現れたことによって、行動が弱化されていると分析できます。
ここから、何をどう変えたら、望ましい行動が引き起こされるかどうかの、改善案が考えられるようなってきます。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.55~o.56
【引用終わり】
「同僚の仕事を手伝った」ら、「余計なことをしないで」と言われた。
そうすれば、「同僚の仕事を手伝わなくなった」。
「嫌子出現による弱化」の例である。これがABC分析である。
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