山本五十六の言葉は、行動の原理原則に則った内容である。「やってみせて、言って聞かせて、させてみせ」というのは、行動するための「きっかけ」づくり。さらに、「ほめてやらねば、人は動かじ」とうのは、行動の結果が大事と認めているのである。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第44回目である。
【引用はじめ】
山本五十六氏は、まずは「やってみせて、言って聞かせて、させてみせ」と言っています。
これは、「きっかけ」を与えるという先行条件を設定しているのです。
しかし、それだけではダメと言っています。
やらせっぱなしではなく、行動した後に、褒めてやらないと、やはり人は動かないといっているのです。
ABA(応用行動分析学)的な言い方では、「C 結果に好子を出現させる」ということになります。
「A 先行条件」で、明確にきっかけを与え、「B 行動」したら、「C 褒める」という好子を出現させる。「好子出現による強化」です。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.59
【引用終わり】
ABA(応用行動分析学)では、「きっかけ=A」⇒「行動=B」⇒「結果=C」によって分析する。
「きっかけ=A」やってみせる⇒「行動=B」そのとおりにする⇒「結果=C」ほめる
この一連の行動が、「好子出現による強化」だ。それによって、行動が繰り返されることになる。
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