人は強制されたり指示されたりすると、反発したり攻撃的になったりする。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第53回目である。
【引用はじめ】
ABA(応用行動分析学)の専門用語に、「カウンターコントロール」というものがあります。これは、行動自体を直接変えようとすると、それには反発が出るというものです。
例えば、歩いている途中で目の前に邪魔な人がいると、「ムッ」としてしまいますね。車の運転などでも同様です。
職場で働いている人たちに、いままでのやり方などに対して、人事部門から「次からはこうやって」などと指示しようものなら、猛反発が起きてしまいそうです。
行動自体を無理やり変容させようとすると、このように人間は、攻撃的になってしまうのです。
まわりでできることに力を入れ、抵抗感なく行動を引き出し、自ら繰り返すような、「きっかけ」と「フィードバック」を作っていくことが大事というわけです。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.68
【引用終わり】
無理にやらせてもそのとおりやらないのが普通だ。反発されない程度のやり方を考える必要がある。より良い行動を導くには、相手にとって抵抗感が少ない対応が重要である。
0 件のコメント:
コメントを投稿