2021年8月10日火曜日

行動の前後の流れを分析

 ABA(応用行動分析学)の行動原理によって、行動の前後関係を分析することをABC分析という。

 そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第39回目である。

【引用はじめ】

 行動の前後を見て、分析することを、「ABC分析」といいます。「ABC」は、それぞれ該当する英語の頭文字を取ったものです。

 A 先行条件(Antecedent)⇒ B 行動(Behavior) ⇒ C 結果(Consequence)

   職場で        ⇒ 同僚の仕事を手伝った⇒ 「余計なことをしないで」 ↓

  • 行動の前には、どのような状況や条件があるのか(A  先行条件)
  • どんな行動をするのか(B 行動)
  • 行動の後には、どのような結果が現れるのか(C 結果) 

 この、行動の前後を見た一連の流れを分析するのが、ABC分析です。

 榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版) p.55

【引用終わり】

 上記の引用した例は、「嫌子出現による弱化」である。「職場で」(先行条件)、「同僚の仕事を手伝った」(行動)ら、「余計なことをしないで」(結果)と「嫌子が出現」した。

 結果が「嫌子」だったので、今後「同僚の仕事を手伝う」ことをしなくなる。

 ABC分析によって、「嫌子出現による弱化」になるということだ。 

0 件のコメント:

コメントを投稿