ABA(応用行動分析学)によれば、行動には4つ原則がある。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第36回目である。
【引用はじめ】
人の行動は、ほぼこの4つのパターンで分析できるようになります。原理原則になればなるほど、最少の理論で物事の成り立ちを説明できるようになります。だからこそ「科学」といえるです。まとめると次のようになります。
- 行動の後に、好ましい結果(好子)が出たので、行動を繰り返すようになる(好子出現による強化)
- 行動の後に、嫌なもの(嫌子)がなくなったので、行動を繰り返す(嫌子消失による強化)
- 行動の後に、嫌な結果(嫌子)が出たので、行動を繰り返さなくなる(嫌子出現による弱化)
- 行動の後に、好ましいもの(好子)がなくなったので、行動を繰り返さなくなる(好子消失による弱化)
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.51
【引用終わり】
4つの行動原則は、さまざまな行動を分析するのに役立つ。
行動の後に、好子が出現するか、嫌子が消失するかによって、行動が繰り返すようになる。すなわち行動が強化されるのだ。
逆に、行動の後に、嫌子が出現するか、好子が消失するかによって、行動が繰り返さなくなる。すなわち行動が弱化されるのだ。
このように、4つの原理は行動を分析するのにとても役立つ道具である。
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