新人のFくんは、会議で発言しないということで、「消極的」、「ゆとり世代」なんていうレッテルが貼られた。しかし、発言すると強化されたり、発言するきっかけをつくったりすることが功を奏した。発言もちゅうちょしなくなった。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第49回目である。
【引用はじめ】
いままで、消去的というレッテルを貼られていたFくんは、会議では毎回、自分で発言するようになってきました(発言する行動が強化された)。
すると、まわりの評判も「Fくんって、最近、仕事に対して積極的になってきたよね」と変わってきました。そして今度は、「積極的」というレッテルが貼られたのです。
これは内面からではなく、行動から先に変えていっています。つまり、消極的なFくんを、積極的なFくんに変えたABA(応用行動分析学)マネジメントということです。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.65~p.66
【引用終わり】
そもそもFくんは、発言しないという消極的だったということでない。たまたまそうした行動を促す組織内の状況がそうさせていた。
発言しやすい状況にすることによって、Fくんは積極的に発言するようになった。今までとは見違えるようになった。Fくんに対する周りの目も変わった。Fくんは積極的だと言われるようになった。
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