2021年8月21日土曜日

積極的に発言するためのABC分析

 新人のFくんが、積極的に発言するようにするにはどうするか。ABC分析でその改善策をさまざま考えてみる。その中で、適切なものを試してみるのだ。

 そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第50回目である。

【引用はじめ】

 Fくんが積極的に発言するようになるための改善案をABC分析すると次のようになります。

 A 先行条件 「笑顔でにぎやかな会議」「ドンドン発言しよう!」「紙に書いて発表する」「外でのランチミーティング」

 B 行動 「発言した」

 C 結果 「いい意見だね!」「発言をありがとう!」「みんながうなずく」「拍手が起こる」 (好子出現による強化)

 Fくんの、「発言する」という行動は、改善前に比べて、かなり増えてきます。これらの改善案のうち、より効果的に発言が増えるようなものを見つけ、それを職場での決まり事として、しくみ化するのです。

 榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版) p.66

【引用終わり】

 Fくんが会議で発言すると、その直後の結果(C)がどうなるか。発言を促す対応によって、発言を繰り返すようにするのだ。それが、「好子出現による強化」である。

 また、発言しやすい、直前の先行条件(A)工夫するといい。会議で発言しやすい雰囲気づくりである。 

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