新人のFくんが、積極的に発言するようにするにはどうするか。ABC分析でその改善策をさまざま考えてみる。その中で、適切なものを試してみるのだ。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第50回目である。
【引用はじめ】
Fくんが積極的に発言するようになるための改善案をABC分析すると次のようになります。
A 先行条件 「笑顔でにぎやかな会議」「ドンドン発言しよう!」「紙に書いて発表する」「外でのランチミーティング」
B 行動 「発言した」
C 結果 「いい意見だね!」「発言をありがとう!」「みんながうなずく」「拍手が起こる」 (好子出現による強化)
Fくんの、「発言する」という行動は、改善前に比べて、かなり増えてきます。これらの改善案のうち、より効果的に発言が増えるようなものを見つけ、それを職場での決まり事として、しくみ化するのです。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.66
【引用終わり】
Fくんが会議で発言すると、その直後の結果(C)がどうなるか。発言を促す対応によって、発言を繰り返すようにするのだ。それが、「好子出現による強化」である。
また、発言しやすい、直前の先行条件(A)を工夫するといい。会議で発言しやすい雰囲気づくりである。
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