行動の直後に、好子(良い刺激)が出現すると強化される。逆に、嫌子(悪い刺激)が出現すると弱化される。それでは、行動の直後に、好子が消失するとどうなるか。また、嫌子が消失すると、どうなるか。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第34回目である。
【引用はじめ】
「好子出現による強化」と「嫌子出現による弱化」の例とは逆の場合がある。
「カフェが寒い」⇒「店員に声をかける」⇒「寒くなくなった」 「寒い」という嫌子がなくなった 「嫌子消失による強化」である。
「カフェで」⇒「たくさん注文する」⇒「お金がなくなった」 「お金」という好子がなくなった 「好子消失による弱化」である。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.50~p.51
【引用終わり】
嫌子や好子が行動の直後に消失することで、行動が強化されたり、弱化される。店員に声をかけたら、カフェの中が寒くなくなった。カフェが寒かったら、これからは店員に声がけを繰り返すようになることが予測できる。「寒い」という嫌子消失による強化の例である。
反対に、カフェでたくさん注文して、お金がなくなった。これからはたくさん注文しなくなることが予測できる。「お金」という好子消失による弱化の例である。
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