2021年8月30日月曜日

「確立操作」の例

 動物のトレーニングなどでは、食事制限をしてエサの効果を上げることが行われる。好子としてのエサの強化力を高めることになる。

 そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第59回目である。

【引用はじめ】

 先行条件を「遮断」したり、「飽和」させて好子などの効果を増減させるのが「確立操作」である。

 動物のトレーニングでは、エサを魅力的なものにするために、食事を「遮断」してから、トレーニングに臨んだりする。

 同じ「お菓子」であっても、「期間限定!」「ご当地限定!」「先着10名まで!」とすると、その価値が高まり、「買う」という行動がどれだけ強化されるかも変わってきます。

 榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版) p.74

【引用終わり】

 先行条件をうまく「遮断」したり、「飽和」すると、好子としての効果が増減するのである。確立操作を有効に使うことによって、行動を繰り返したり、行動を繰り返さなくなったりするのだ。確立操作は行動の増減に大きく影響することができる。

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