2021年8月31日火曜日

プロンプトとは

 適切な行動ができるようにするために、援助することがしばしば行われる。うまく行動ができないときには、援助を上手にすることが大切である。

 そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第60回目である。

【引用はじめ】

 大縄跳びで遊ぶ際に、なかなかタイミングが取れずに、大繩の中に入れない子がいます。こんなとき、「せーの!」と入るタイミングを声で指示したりします。この「せーの!」にあたるものが、「プロンプト」です。

 プロンプトとは、「行動の直前に指し示され、正しい行動をする手助けになるヒントとなるもの」です。

 政治家が演説するときなどに、立っている斜め前ぐらいに「透明な電子の板の装置」が「プロンプター」です。演説で次に話す内容や言葉が、その板に映し出されているのです。つまりこれは、正しい演説をするためのヒントとなる「プロンプト」なのです。 

 榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版) p.74

【引用終わり】

 簡単にはできないことも、援助のやり方によってはうまくできてしまう。

 そうした援助をプロンプトと呼ぶ。

 成功体験を積ませるためにもプロンプトをうまく使う必要がある。プロンプトの工夫で、課題がスムーズにいく場合が多い。自発的行動を促す一つのステップとして、プロンプトをうまく使うことである。

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