人が動くには、ある種の「きっかけ」が必要だ。その「きっかけ」があって行動することになる。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第43回目である。
【引用はじめ】
人は放っておいても、なかなか動きません。動くための「きっかけ」が必要なのです。ABAの言葉では、これが先行条件になります。
<A 先行条件> ➡ <B 行動>
- 信号が青になる ➡ 道路を渡る
- よーいドン! ➡ 走り出す
- トイレの看板がある ➡ トイレに入る
- 地図がある ➡ 迷わず進める
- 説明書がある ➡ 機械が動かせる
- 子どもが泣く ➡ 親があやす
実は、まったく何もない状態の先行条件から、人が行動を起こすということはありえません。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.59
【引用終わり】
人の行動を引き出す、「きっかけ」は何か。それがABC分析のA(Antecedent)にあたる「先行条件」である。
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