2021年8月14日土曜日

人が動くには「きっかり」が必要

 

 人が動くには、ある種の「きっかけ」が必要だ。その「きっかけ」があって行動することになる。

 そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第43回目である。

【引用はじめ】

 人は放っておいても、なかなか動きません。動くための「きっかけ」が必要なのです。ABAの言葉では、これが先行条件になります。

        <A 先行条件>         ➡ <B 行動>

  • 信号が青になる         ➡ 道路を渡る
  • よーいドン!            ➡ 走り出す
  • トイレの看板がある   ➡ トイレに入る
  • 地図がある               ➡ 迷わず進める
  • 説明書がある            ➡ 機械が動かせる
  • 子どもが泣く            ➡ 親があやす 

 実は、まったく何もない状態の先行条件から、人が行動を起こすということはありえません。

 榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版) p.59

【引用終わり】

 人の行動を引き出す、「きっかけ」は何か。それがABC分析のA(Antecedent)にあたる「先行条件」である。 

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