職員ルールブック試作版における大項目の2番目「仕事に関すること」の中における小項目8番目が「利用者支援の留意点」である。それが次の内容である。
利用者支援の留意点
1 個々の利用者に関する実態把握に努める
個々の利用者の作業や活動レベルを明確(数値化するなどして)に把握すること
2 個別支援計画の作成
個別支援計画については、利用者及び保護者の意見を取り入れ、単なる形式的なものでなく、利用者の現状に合った支援内容が具体的で、機能的で実現性高いものする。
3 短期目標の設定
① 達成可能な焦点化・行動化・数値化した目標設定
② 達成困難な時は直ちに修正を加え目標を再設定
4 利用者の「できること」「すること」に着目
利用者の「できること(できるのだがしないことってある)」「すること(継続すること)」が、いつでもどこでも一定の時間やれるようにし、その内容がさらに拡大することを試みる。
5 補助的支援(プロンプト)を適切に使う
① 言語プロンプト(言語指示)
② 身振りプロンプト(ジェスチャー)
③ モデルプロンプト(模倣)
④ 身体プロンプト(身体的誘導)
6 環境の構造化
① 場所の構造化(空間の個別化)
② 視覚の構造化(写真・絵などの提示)
③ スケジュール構造化(タイムテーブルの明確化)
7 治具の工夫 作業等を自発的にやれるようにする補助具
以上、利用者が事業所内における生活において、積極的に安定した活動ができるきめ細かな支援が必要である。個々の利用者にとって明確な活動スケジュールが確立し、混乱しにくい活動を保障することが重要である。
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