「裏表のある性格」と決めつけると、行動の理解が止まってしまう。行動分析学では、相手によって態度が変わるのは刺激弁別として説明できる。
【引用はじめ】
相手によって態度を変える人を「裏表のある性格」と呼ぶと、循環論に陥って、人の行動を的確に説明できない。これは、典型的な医学モデルによる行動観であり、個人攻撃の罠にはまっている。「裏表のある性格」は、刺激弁別とみなせばいいのである。
科学的説明の指針として、「節約の原理」がある。「ある事柄を説明するためには、必要以上に多くの実体を仮定するべきでない」ということで、説明に不要な存在をそぎ落とすのである。行動を説明する際に、強化や弱化、消去、刺激制御などの基本原理でより多くの事柄を説明できるなら、循環論を招くような「性格」といった余計な概念を持ち込む必要はないのである。
(舞田竜宣・杉山尚子「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」日本経済新聞出版刊 2008.12.16, p.192)
【引用おわり】
性格ではなく行動の原理で見ることで、個人攻撃を避け、科学的な理解と改善につながる。
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