2020年3月28日土曜日

皆を巻き込む

 表彰制度をうまく運用するには、それなりに留意すべきことがある。
 それについて、舞田氏はトークンを導入する場合は、「皆を巻き込む」ことだと、次のように述べる。 
 舞田氏による著書の紹介は第102回目である。


 
【引用はじめ】

 せっかくトークン(複数の価値ある好子と交換可能な習得性好子)を導入するのであれば、できる限り人の心を温かくするようなものにしたい。
 たまったトークンを見ると、誇りと喜びがわいてくるようなものにしたいものだ。
 表彰制度は、大部分の社員が「自分には関係ない」と思うようなものであってはいけない。
 どれだけ皆を「巻き込む」か。
 それが成功の秘訣である。   
 

(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.230、2008年、日本経済新聞出版社刊)
 
 【引用おわり】

 表彰されることは、自分には縁遠いと思わせるものであってはならない。
 自分もいずれ表彰されるのだと思わせるものにしないと。
 ここまでやれば表彰されて、トークンをもらえるなど明確であれば皆頑張る。
 そうした制度を作り上げることが必要である。
 

2020年3月27日金曜日

渡し方が肝心

 表彰制度をうまく運用するには、それなりに留意すべきことがある。
 それについて、舞田氏はうまくいく表彰制度のポイントの三つ目は、「渡し方が肝心」ことだと、次のように述べる。 
 舞田氏による著書の紹介は第101回目である。


 
【引用はじめ】

 感謝カードのような仕組みを導入している会社で、うまくいっているところと、そうでないところがある。
 その原因はさまざまであろうが、一つのチェックポイントして、感謝カードが儀礼化していないかどうか。
 最終的に何かと交換できるという仕組みは、交換対象が十分に魅力的であれば機能するけれど、それはやはり「最終的」なものだ。
 感謝の言葉も笑顔もなく、ただ事務的に感謝カードを渡すのと、「ありがとう!」と笑って渡すのとでは、感謝カードの「ありがたみ」が違ってくるのである。
   
 

(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.230、2008年、日本経済新聞出版社刊)
 
 【引用おわり】

 感謝カードを使って、表彰の手立ての一つにする場合も相手に心からの感謝を込めて渡すことが必要だ。
 相手によくやってくれてありがとうという気持ちを伝えるのだ。
 感謝カードをただ義務的に渡しては元も子もなくなる。
 仕事に貢献してくれたことに心からの感謝を言うのである。
 

2020年3月26日木曜日

誤差を飲み込む

 表彰制度をうまく運用するには、それなりに留意すべきことがある。
 それについて、舞田氏はうまくいく表彰制度のポイントの三つ目は、「誤差を飲み込む」ことだと、次のように述べる。 
 舞田氏による著書の紹介は第100回目である。


 
【引用はじめ】

 表彰制度では考課制度のように厳密な評価をすることは難しい。
 どのようなプロセスであろうと、候補者を絞り込むことは、実際には甲乙つけがたいのである。
 それなのに、選定の誤差を無視して「表彰される人」と「されない人」に無理やり二分してしまうのは、やはり疑心暗鬼のもととなる。
 「Aさんは表彰され、Bさんはされなかったが、二人はほとんど同じじゃないか」というわけだ。
 そこで、「表彰された人」と「されなかった人」の間に、「表彰されたかもしれない人」という層を作る。
 このようなグラデーション構造を作ることで、選定の誤差は解消される。
 また、このような中間層を設ければ、そこに入ろうと頑張る人も少なからず出ることが期待できる。  
 

(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.229~p.230、2008年、日本経済新聞出版社刊)
 
 【引用おわり】

 「表彰される人」と「表彰されない人」とかなり無理した二分法では、恣意的すぎる。
 「表彰されたかもしれない人」も入れて、三分法にすれば次は俺かもしれないと頑張れる。
 多くの人が意欲的になれる方策を工夫すべきである。

2020年3月25日水曜日

全員が参加する

 表彰制度をうまく運用するには、それなりに留意すべきことがある。
 それについて、舞田氏はうまくいく表彰制度のポイントの二つ目は、「全員が参加する」ことだと、次のように述べる。 
 舞田氏による著書の紹介は第99回目である。


 
【引用はじめ】

 表彰制度というのは、諸刃の剣だ。
 全社員にモデル(模範)を提示したくて優秀社員を表彰するのに、へたをするとその優秀社員が皆の嫉妬の的となりかねない。
 だから、そうならないような工夫を凝らす必要がある。
 たとえば普通の表彰式では、嬉しいのは「表彰される人(たち)」だけであり、ほとんどの「表彰されない人たち」は、かやの外だ。
 だから、全員でパーティーをする中で表彰も行うというのは、雰囲気をしらけさせない方法の一つだ。
 また、表彰のプロセスにおいても、何らかの形で全員が参加できるようにすることもよい工夫である。 
 

(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.229、2008年、日本経済新聞出版社刊)
 
 【引用おわり】

 表彰される場合は、みんなから祝福されるようにするといい。
 パーティーなどをセッティングしてそこで表彰式をする。
 和気あいあいとした場面だとしたら、多くの人から祝福されることになる。
 こうしたセッティングを考慮することは大事である。