それについて、舞田氏はうまくいく表彰制度のポイントの三つ目は、「誤差を飲み込む」ことだと、次のように述べる。
舞田氏による著書の紹介は第100回目である。
【引用はじめ】
表彰制度では考課制度のように厳密な評価をすることは難しい。
どのようなプロセスであろうと、候補者を絞り込むことは、実際には甲乙つけがたいのである。
それなのに、選定の誤差を無視して「表彰される人」と「されない人」に無理やり二分してしまうのは、やはり疑心暗鬼のもととなる。
「Aさんは表彰され、Bさんはされなかったが、二人はほとんど同じじゃないか」というわけだ。
そこで、「表彰された人」と「されなかった人」の間に、「表彰されたかもしれない人」という層を作る。
このようなグラデーション構造を作ることで、選定の誤差は解消される。
また、このような中間層を設ければ、そこに入ろうと頑張る人も少なからず出ることが期待できる。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」 p.229~p.230、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
「表彰される人」と「表彰されない人」とかなり無理した二分法では、恣意的すぎる。
「表彰されたかもしれない人」も入れて、三分法にすれば次は俺かもしれないと頑張れる。
多くの人が意欲的になれる方策を工夫すべきである。
「表彰される人」と「表彰されない人」とかなり無理した二分法では、恣意的すぎる。
「表彰されたかもしれない人」も入れて、三分法にすれば次は俺かもしれないと頑張れる。
多くの人が意欲的になれる方策を工夫すべきである。
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