2019年9月10日火曜日

献身さと利己心

 専門の支援者を育てる話の10回目。
 「豊かな人間性」を支える資質として「献身さ」も必要だ。
 それについて、川村隆彦氏(2006年)は次のように述べる。

 【引用はじめ】
 
 献身的な人は、たとえ自分の働きが、相手の目にふれない隠れたものであっても、相手の利益のために尽くすことができる。
 倫理綱領にある「利用者の利益の最優先」という倫理基準は、この献身さをなくしては理解されない。
 献身さの反対は利己心である。あなたが支援を行うとき、その心は、献身さと利己心の間を、行ったり来たりする。
 相手に献身的であれば、それだけ心に喜びがあり、利己的であれば、それだけ心がむなしさで満ちるのである。  

  (川村隆彦著「支援者が成長するための50の原則」p.21)

 【引用おわり】

 献身的な行為がなければ、利用者に対する支援も成立しない。
 利用者にとって、より良い行動ができるための適切な支援である。
 それも利用者が満足するような対応でなければならない。
 量と質が適切な支援である。

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