2019年9月30日月曜日

問題を抱える人々を理解する

 専門の支援者を育てる話の30回目。
 「豊かな人間性」を支える専門スキルとして「問題を抱える人々を理解する」ことが大事だ。
 そのことに関して、川村隆彦氏(2006年)は次のように主張する。

 【引用はじめ】

 問題を抱える人々を理解することは、信頼関係を築き、支援の計画を立てるための土台である。
 この土台から支援は開始されていく。
 もし人々への理解が深ければ、支援も深まる。
 しかし理解が表面的になれば、それだけ支援も表面的になってしまう。
 また人々を理解することは、それ自体が重要な支援でもある。
 人々は、自分自身をよく理解してもえらえるとき、心が癒され、力を得ていく。
 そしてさらに積極的に支援を受けようとする。   
 
 (川村隆彦著「支援者が成長するための50の原則」p.117、2006年、中央法規出版刊)

 【引用おわり】

 支援にあたっては、利用者等の「理解」が大事である。
 障がいゆえに問題が生じているとの一面的な見方では、真の理解とは言えない。
 利用者が個別に抱える事情もよく理解しなければならない。
 問題が生ずる背景の必然性に同レベルの親近感を持つことである。

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