専門の支援者を育てる話の29回目。
「豊かな人間性」を支える専門スキルとして「ストレングス視点」を持つことが重要だ。
そのことに関して、川村隆彦氏(2006年)は次のように主張する。
【引用はじめ】
人には弱い面もあれば、強い面もある。
弱いところを突かれ、そこを改善することだけを求められたら、人々は気落ちしてしまうだろう。
なぜなら、助けを必要としている人々の多くは、さまざまな弱さ、問題、悪い習慣に苦しんでいるからだ。
支援者として、人々の強さ―ストレングスにもっと目を向けることだ。
そうするならば、彼らの笑顔は戻り、支援という道をいっしょに歩きだすに違いない。
(川村隆彦著「支援者が成長するための50の原則」p.115、2006年、中央法規出版刊)
【引用おわり】
支援者は、利用者のストレングスを見出すことが大事になる。
あれもできない、これもできないといった弱さばかりに目が行きがち。
そのなかでも、ストレングスが必ずある。
そこから支援のあり方を見出すのである。
それを続けていけば、利用者との距離が縮まる。
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