専門の支援者を育てる話の21回目。
「豊かな人間性」を支える資質として「利用者の自己決定を尊重すること」とは何か、絶えず自問自答する必要がある。
そのことに関して、川村隆彦氏(2006年)は次のように主張する。
【引用はじめ】
私たちは支援者として自問しなくてはならない。
「一体、私たちが考えているプランを利用者や家族は十分に知っているのだろうか?」
「どのくらい目標に近づいたのかを、きちんと評価しているだろうか?」
「利用者は、自分のサービスやプランについて意見をいい、決定に参加しているだろうか?」
支援とは利用者のものであり、利用者の自己決定を尊び、彼らの願いを最優先にかなえていくことなのだから。
(川村隆彦著「支援者が成長するための50の原則」p.66、2006年、中央法規出版刊)
【引用おわり】
支援者は、障害の実情に応じた自己決定ができる工夫を行うべきである。
個別支援計画の立案において、利用者と保護者が承認する。
その場合、署名、捺印をしている。
利用者にとってその計画を理解しているのだろうか。
説明が利用者にわかるようなものになっていないケースが多い。
もっと利用者にとって理解できる個別支援計画のフォーマットを工夫することが求められる。
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