2019年9月18日水曜日

偏見や差別は個性の否定

 専門の支援者を育てる話の18回目。
 「豊かな人間性」を支える資質として「人のありのままを尊ぶ力」が大事だ。
 そのことの重要性について、川村隆彦氏(2006年)は次のように主張する。

 【引用はじめ】

 小学校のころ、小児麻痺のため、足の不自由な男の子がいた。
 彼が足を引きずりながら歩くので、それが「おもしろい」と何人かの子どもたちは、笑ったり、まねたりした。
 こうした行動はしだいにエスカレートして、彼はいじめの対象となった。
 そしてだれも彼を助ける人がいなかった。
 同じクラスの一人は、大人になり、社会で責任ある地位についた。
 しかし彼はいじめられている男の子を助けなかったことを深く後悔した。
 彼は今でも、その子の悲しい顔、悲痛な顔を思い出すという。
 
  (川村隆彦著「支援者が成長するための50の原則」p.56、2006年、中央法規出版刊)

 【引用おわり】

 支援者は、人々の違いを尊重しないといけない。
 障害というハンデを理解し、そのハンデに向き合う姿勢が大事だ。
 そうした人々のありのままを尊ぶのである。

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