2019年9月5日木曜日

新たな意欲づけ

 「働く意味を失った若者」の話の5回目。
 施設の支援者たちは、毎日多忙で、働くことの意義など教えられなかったという人が大半。
 しかし、それに反する答えもある。
 次に引用する。

【引用はじめ】
 別の施設で同じような質問をすると、支援者の一人が「忙しくてあまり時間をとれないですが、いっしよに仕事をしている人びとに関心を示し、 できるだけ彼らと話し合っています」と答えた。
 「なぜそうするのですか?」と尋ねると、「私自身そうしてもらったからです」と、自分の経験を話してくれた。

 人を養うことは、1日わずかな時間があればできる。
 養うことができないほんとうの原因は、「大切さ」とその「方法」を知らないからである。
 人を養うことの「大切さ」と「方法」を知るとき、人々は変わっていく。  

  (川村隆彦著「支援者が成長するための50の原則」p.7)

 【引用おわり】

 若者が挫折するのは、先輩たちにも責任がある。
 ちょっとの話し合いの機会によって、若者はヒントを得ることができる。
 新たな意欲につながる。
 それが人を育てることなのだ。

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