専門の支援者を育てる話の15回目。
「豊かな人間性」を支える資質として「自分の価値観と向き合う」ことが大事である。
そのことについて、川村隆彦氏(2006年)は次のように述べる。
【引用はじめ】
「人権」や「社会正義」など、専門職の理想とするべき価値と倫理は、頭だけで理解するものでない。
それはこれまでの自分の経験や価値観と共鳴させながら、自分自身の根に取り入れていくべきものである。
人がかけがえのない存在であるという価値観は、暗記するものではなく、自分の経験のなかに発見するものである。
そして、そのための出発点が、自分自身の価値観と向き合うことなのである。
(川村隆彦著「支援者が成長するための50の原則」p.45)
【引用おわり】
人はそれぞれ違った人生を歩む。
そこで学ぶ捉え方も異なる。
辛い経験を糧としてより良い人生を歩もうする。
反対に、同じような経験をしても辛いままの体験を再経験してしまう人生もある。
辛くて問題になる経験を反面教師として、より良いものにする努力こそ大事にしたい。
直接的な経験を通じて、より良い価値観の形成が求められる。
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