2019年9月11日水曜日

最善を尽くすこと

 専門の支援者を育てる話の11回目。
 「豊かな人間性」を支える資質として「誠実さ」も重要だ。
 それについて、川村隆彦氏(2006年)は次のように述べる。

 【引用はじめ】
 
 施設で寝たきりの高齢者や重度の障害者のおむつを交換したり、体を拭く場合、カーテンをすると、ほんとうに丁寧にやっているかどうかは、利用者と自分自身しかわからない。
 しかし正直な支援者は、どのような状況におかれても最善を尽くそうとする。

  (川村隆彦著「支援者が成長するための50の原則」p.26)

 【引用おわり】

 どの状況にあっても、全力を尽くして支援に当たる。
 人が見ていないから、利用者は何も言わないからと、適当に済ましてしまう。
 そうしたことを何度もやれば、それでいいんだとなる。
 いい加減な支援がずっと続く。
 利用者には不利益なことは当然だが、支援者に対する信頼はなくなる。
 支援者は周囲からも信頼されなくなる。
 支援者の成長も止まってしまう。

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