専門の支援者を育てる話の28回目。
「豊かな人間性」を支える専門スキルとして「傾聴と共感力」が重要だ。
そのことに関して、川村隆彦氏(2006年)は次のように主張する。
【引用はじめ】
傾聴とは、相手の話をよく聴こうとすることである。
また、相手から発せられる言葉と感情、メッセージに気づこうとする姿勢である。
こうした姿勢が共感を生む。
共感とは、相手の気持ちを共に感じることである。
(川村隆彦著「支援者が成長するための50の原則」p.101、2006年、中央法規出版刊)
【引用おわり】
傾聴は共感と表裏一体のものである。
利用者をよく知ることでもある。
利用者は何で困っているか、よくその様子を見て適切な援助に努める。
そこが傾聴の態度であり、利用者への共感が生まれ、適切な対応も可能なのだ。
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