専門の支援者を育てる話の17回目。
「豊かな人間性」を支える資質として「可能性を見いだす能力」が必要だ。
そのことの重要性について、川村隆彦氏(2006年)は次のように主張する。
【引用はじめ】
人々が、真に変化、進歩、成長し、自己実現にたどり着けるかどうかは、支援者が、彼らの可能性を見いだし、それをどこまでひきだせるかにかかっている。
こうした力は、単に「可能性を信じている」というあいまいなものではなく、自分が成長できた経験、さらに人の成長を助けた経験に裏打ちされた確信からもたらされる。
支援者は、人間の変化や進歩、成長する能力を確信する度合いに応じて、それを実践することができる。
人間の可能性を見いだし、その能力を最大限に引き出すことは支援者の責務であり、人々を自己実現に導く専門的な能力なのである。
(川村隆彦著「支援者が成長するための50の原則」p.53、2006年、中央法規出版刊)
【引用おわり】
障害のある人の変容は、遅々としている。
支援者はそうした変容に寄り添っていく必要がある。
ゆっくりした変容を見据えていくのである。
変容の可能性を信じて、適時適量の支援を行うのである。
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