専門の支援者を育てる話の22回目。
「豊かな人間性」を支える資質として「受容すること」の大切さを理解しよう。
そのことに関して、川村隆彦氏(2006年)は次のように主張する。
【引用はじめ】
多くの人が「受容は理想である」とか「受容だけでは支援できない」と主張する。
人々がそういうのは、ほんとうの意味での受容を理解していなからだと感じる。
支援者の多くは受容が単に、相手に優しい言葉をかけ、時には大目にみて、甘やかすことだと思い違いをしている。
受容とは支援の手法の一つではなく、 根底におくべき資質である。
うわべではなく、その人間のあるべき姿を見極めることであり、それをその当事者にも理解させることである。
(川村隆彦著「支援者が成長するための50の原則」p.72、2006年、中央法規出版刊)
【引用おわり】
受容とは、利用者のありのままを理解することである。
また、そのありのままを認めることでもある。
支援者として、利用者の今ある姿を受け入れ、あるべき姿への支援のあり方を工夫するのである。
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