専門の支援者を育てる話の14回目。
「豊かな人間性」を支える資質として「専門職の価値と倫理」を学ぶことについて、川村隆彦氏(2006年)は次のように述べる。
【引用はじめ】
ある児童養護施設で職員による虐待が発覚した。
悲しいことに、その中心となっていたのは施設でも指導的な立場の人々であった。
彼らは、以前から利用者を馬鹿にしたり、いうことを聞かない場合、力づくで押さえつけたりした。
彼らの人間性に問題があるのは明らかだが、それにもまして、この人々は専門職の価値と倫理を学んだことがなかったようだった。
(川村隆彦著「支援者が成長するための50の原則」p.40)
【引用おわり】
専門職の価値と倫理とは、「人間の尊厳」「個性と多様性」「奉仕の精神」「利用者の利益と最優先」「受容」等である。
こうした内容をしっかり学び、身につけることがなければならない。
専門職の資質を形づくる土台をなすものである。
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