専門の支援者を育てる話の24回目。
「豊かな人間性」を支える資質として「社会の不正義」に敏感であることも大切だ。
そのことに関して、川村隆彦氏(2006年)は次のように主張する。
【引用はじめ】
現代は、競争社会であり、多数派の陰で、少数派の権利が侵害されるという不正義がみられる。
障害のある人々が施設から出て町で暮らそうとするとき、地域住民が反対するなどの行為は、明らかに不正義である。
施設で働く支援者は、自分の組織のなかのことに目を奪われ、地域社会で起こっている不正義にまで興味を抱く機会に乏しい。
しかし、もし支援の力を高めたければ、地域社会に起こるさまざまな不正義を解決することに協力してほしい。
(川村隆彦著「支援者が成長するための50の原則」p.81、2006年、中央法規出版刊)
【引用おわり】
障害者は少数派であり、その権利が平気で侵害されている場合がある。
偏見や差別が今もってなくならない。
虐待されて悲惨な状況を呈したケースもみられる。
こうした社会の不正義に目をつぶらない。
それが支援者の役割でもある。
より良い社会を創り上げることだ。
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