専門の支援者を育てる話の16回目。
「豊かな人間性」を支える資質として「人間の尊厳を輝かせる」ことが大事だと、川村隆彦氏(2006年)は次のように主張する。
【引用はじめ】
今、社会は人間の尊厳を否定する行為で満ちている。
力や立場の弱い者が、日々、虐待、暴力、偏見、差別、排除などの権利侵害の犠牲となっている。
こうした行為を行う人びとは、ほかの人々の尊厳を理解しないだけでなく、自分にも尊厳があることを忘れている。
彼らは、自分の尊厳を輝かせる機会を捨てているのだ。
支援者として、一人ひとりに尊厳があることを、確信しよう。
その尊厳を輝かせるための小さな実践を続けよう。
人は自分に尊厳があることに気づいてとき、それを輝かせ、また他者にも認めることができるからだ。
(川村隆彦著「支援者が成長するための50の原則」p.49、2006年、中央法規出版刊)
【引用おわり】
人は誰もが尊い存在である。生まれ持った違いを認め、一生涯を生き抜くのである。
たまたま障害があっても、その人がより良く生きるための支援がなされなければならない。
その人の尊厳に敬意を払い、適切な支援を行うのである。
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