ヒトは指示だけでは動かない。
こうしたことが意外とわかっていない。
そのため、なんで指示通りしないんだ、指示通りできないんだと言いがちである。
それについて、舞田本では次のように述べている。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で176回目となる。
【引用はじめ】
人間は指示だけでは動かない。
「…しろ!」と指示するだけで、相手がそれをしてくれるのなら、上司も親も教師もどれほど楽なことか。
自分が望むことを、相手がしてくれないとき、なぜできないかの分析、そしてどうすればさせられるかの対応策には三つのレベルがある。
第一のレベルは、やり方を知らなかったり、やる意義がわからなかったりする場合、つまりやるべきことに対する知識が欠けているレベルである。
その場合には、もちろん知識を与える必要があり、指示は有効だ(ただし、効果的に指示を与えるための要件はもちろんある)。
第二のレベルは、頭ではわかってはいるが、技能が伴わないというレベルで、このときに必要となるのは練習である。
第三のレベルは、頭ではわかっているし、できるのにやらない、というレベルである。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.28~p.29、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
私たちが期待通りに行動するには一定のレベルが必要である。
第一が「知識」、第二が「技能」、第三が「行動」。
要するに、「わかること」、「できること」、」、「すること」の三つがそろう必要があるのだ。
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