2020年6月13日土曜日

ヒトは指示だけでは動かない

 ヒトは指示だけでは動かない。
 こうしたことが意外とわかっていない。
 そのため、なんで指示通りしないんだ、指示通りできないんだと言いがちである。
 それについて、舞田本では次のように述べている。 
 舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で176回目となる。

【引用はじめ】


 人間は指示だけでは動かない。
 「…しろ!」と指示するだけで、相手がそれをしてくれるのなら、上司も親も教師もどれほど楽なことか。
 自分が望むことを、相手がしてくれないとき、なぜできないかの分析、そしてどうすればさせられるかの対応策には三つのレベルがある。
 第一のレベルは、やり方を知らなかったり、やる意義がわからなかったりする場合、つまりやるべきことに対する知識が欠けているレベルである。
 その場合には、もちろん知識を与える必要があり、指示は有効だ(ただし、効果的に指示を与えるための要件はもちろんある)。
 第二のレベルは、頭ではわかってはいるが、技能が伴わないというレベルで、このときに必要となるのは練習である。
 第三のレベルは、頭ではわかっているし、できるのにやらない、というレベルである。 
 
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.28~p.292008年、日本経済新聞出版社刊)


【引用おわり】

 私たちが期待通りに行動するには一定のレベルが必要である。
 第一が「知識」、第二が「技能」、第三が「行動」。
 要するに、「わかること」、「できること」、」、「すること」の三つがそろう必要があるのだ。

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