行動の直前から直後の状況変化が行動を制御する。
行動の直後に、今まであった「嫌子」がなくなると、行動が増える。
それについて、舞田本では次のように述べている。
舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で193回目となる。
【引用はじめ】
上司に説教されると、内心は腹を立てていても、とりあえず「すみませんでした」とあやまることはよくある。
「すみません」という行動が強化されているわけだ。
理由は、あやまることで、直前から直後にかけて、「説教あり」⇒「説教なし」に変化することにあるだろう。
本心に忠実に反論したりすると、ますます説教がエスカレートするが、とりあえず、口だけは「すみません」と言えば、「わかったら、次から気をつけろ」と説教から解放される。
この嫌子消失の変化が、とりあえずあやまる行動を強化する。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.54、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
上記の例をダイアグラムにすると次の通り。
(直前) 上司の説教あり→(行動) 部下が「すみません」と言う↓強化→(直後) 上司の説教なし
上司から説教された。
それで、部下は「すみません」と言った。上司の説教は減った。
部下にとって、上司の説教がなくなるので、「すみません」という行動が強化されたのである。
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