2020年6月10日水曜日

経験と勘に頼りすぎてきた

 行動を制御する原因とは、自己実現、給料、昇進などが直接的なものとして機能するわけではない。
 それよりは、行動の直後の結果によって制御するのである。
 それについて、舞田本では次のように述べている。 
 舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で173回目となる。

【引用はじめ】


 自己実現、給料、昇進が働くことの動機づけにならないとしたら、どうやって社員がいきいきと働けるような会社を作れるのだろうか。
 行動を真に制御する直後の結果とはいったい何なのか。
 行動分析学は、1930年代から実験室において発見され、これまで多くの分野で社会の中の実践的な問題を解決してきた手法だ。
 もちろん、人々は行動分析学が成立する以前から、直面する問題を解決するために、試行錯誤の経験を通して効果的に人を動かす手法を編み出してきた。
 しかし、経験や勘、あるいは名人芸に頼って個別の問題を対症的に解決するのではなく、実験室で科学的に確かめられた原理を、体系的かつ一貫性をもって実践する方法を伝えることがここでの狙いである。
 
 
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.172008年、日本経済新聞出版社刊)

【引用おわり】

 今まで、経験や勘に頼って、行動の問題を解決してきた。
 そのため、多くの失敗などを経験し、試行錯誤を繰り返してきた。
 そうならないように、もっと科学的手法を取り入れ、行動の直後で制御されるとはどういうことか理解する必要がある。
 そして、一貫性のある対応によって、問題を解決できるようにするのだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿