2020年6月21日日曜日

好子がなくなると行動はどうなるか

 前向きな発言があったら、すかさず笑顔が見える。笑顔は好子である。
 反対に後ろ向きの発言をしたら、笑顔がなくなったらどうなるか。
 それについて、舞田本では次のように述べている。 
 舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で184回目となる。

【引用はじめ】


 好子出現の強化によって、前向きの発言が生まれる。
 しかし、「そんなにうまくいくかなあ」という消極的な発言が飛び出したとたん、聞き手はそれまでの笑顔をさっと消した。
 消極的な発言の直後に、「笑顔あり」から「笑顔なし」に状況が変化する。
 つまり、消極的な発言に対しては、直前にあった好子(笑顔)を消失させたのである。
 その結果、話し手の消極的な発言は抑制された。
 直前から直後の状況の変化によって、行動が抑制されることを、専門用語で弱化という。

 
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.35~p.362008年、日本経済新聞出版社刊)

【引用おわり】

 前向きな発言があった直後に笑顔がある。
 好子出現の強化である。
 それが続けば、前向きな発言が増える。
 逆に、後ろ向きな発言をした直後に笑顔が消える。好子が消失すれば、発言が減少する。
 弱化とよぶ行動原理である。

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